中国が申請した「南京大虐殺文書」を、ユネスコが世界記憶遺産に登録しました。
日本では少しニュースになり、政府も分担金や拠出金の見直しも検討しているようですが、その程度の反応とは相変わらず脳天気と言わざるを得ません。
確かに「世界遺産」や「無形文化遺産」に比べれば影響は少ないとか、
厳重な抗議を行いつつ大人の対応をすればわかってくれるはずとか、
一見それらしく聞こえますが、我が国の外交は結局後手後手のダメダメだなと思います。
日本と比べて他国が劣っている、などとはもちろんいいませんが、私たち日本人が考えも及ばないことを堂々とやってくる国が世界にはあるということを、もっと認識しなくてはいけません。
私たちはどんな人でも亡くなったら神になると考えて生前の罪を赦し敬いますが、亡くなった後も平気でその墓石や所持品に唾吐きかける文化もあるのです。
いわゆる先の大戦の際南京における事件というのは、中国の主張と我が国の主張は天と地ほどにかけ離れています(残念ながら日本人にも中国寄りの主張をする向きもありますが)。
当時20万人しかいなかった南京で、どうしたら30万人を殺害することができるのか?
それだけの数の遺体をどう処理したのか?
当時英仏など国際ジャーナリストがたくさん南京にいたのに、大量虐殺があったとしたらなぜ彼らは報道しなかったのか?
そもそも目撃者と称する人が◯◯万◯千◯百◯人殺されたのを目撃した、と端数まで細かく数えていることすら怪しいのではないか?
疑問は上げればきりがありません。
しかし、そんなこと言うなら
数の過多ではない、虐殺があったことは事実だろう
東京裁判で南京大虐殺の話が出ても日本は否定しなかったではないか
などと言い返され、結局結論めいたものを今の段階で双方が納得するのはそう簡単なことではありません。
だからこそ、そのことで国益を損ねないように、ありとあらゆることをしていかなくてはいけないのです。
少なくとも、自国の主張は頑として主張する。
国際社会には我々の常識をかなり超越したやり方をする人たちも、その良し悪しではなく、いるわけですから、 それは理解した上で国際戦略を練っていかなくてはいけないはずです。
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