最近は選挙の予測選挙結果の分析にもビッグデータが活用されたり、これまでとは違った分析をすることができるようになりました。
今回の選挙結果についても、いくつかの興味深いデータがあったので、ご紹介させていただきます。
意外と充実のNHKサイト
まず、こちらのNHKサイト。
■360度で見る参議院選挙 http://www.nhk.or.jp/d-navi/vr/news/san2016data/
NHKらしからぬ(すみません!)、非常に面白いサイトになっていました。
今回の選挙の投票率は54.7%で9年ぶりに上昇したものの、それでも史上4番目の低投票率であったことや、野党共闘で話題になった1人区での戦いの結果など、グラフや図で非常にわかりやすく掲載されています。
そのなかでも、特に興味深かったのが、ツイート数の比較。
最もツイート数が多かったのが共産党で5901ツイート。ついで民進党が4723、おおさか維新3781、自民党3157ということでした。
そして数あるツイートの中でも、「憲法」というキーワードがつぶやかれたのが多かったそうですが(特に共産党候補)、なんと公明党候補が「憲法」というキーワードをつぶやいたのはたったの2度!如何に「憲法」議論を避けたかったのかがよく分かる数字でした。
予測があたったのはどの会社か
続いてはこちらのサイト。主なマスコミ各社などの予測の的中率をまとめてあるサイトがありました。
■【2016年参院選予想】的中率ランキング付き!2016年参議院選挙の議席予想まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141863357830397901/2146821446101677403
これをみるとわかるように、最も結果と近かったのが朝日新聞の7月6日付の議席予想だったようです。私はこれまでの経験から、Yahooのビッグデータが最も信憑性が高いのではないかという印象を持ってきましたが、意外な結果でした。
そしてその中身で見てみると、自民党の結果56議席獲得については、多くの予想がもっと多くの議席を獲得するだろうと予測。一方民進党の32議席については、多くの予想でもっと少ない議席しか獲得できないのではないか、と予測していました。
つまり、自民党がもっと圧勝すると予想していたということです。
本当に民意を表しているといえるのか、と思える数字も
全国比例の選挙では、いかにたくさん自分の名前を書いてもらえるか、がそれぞれの党に割り振られた議席数を埋めていく順番になります。
つまり、民進党で獲得した11議席を誰が得るかというと、民進党の全国比例で立候補した中で最もたくさん自分の名前を書いてもらった人から順に、ということになるわけです。
一般的に大きな政党になればなるほどたくさんの票を取らないと当選ラインには絡みません。民進党最後の議席を獲得した候補は13万8千票余りを得票したのに対し、共産党の最後の候補者は2万4千票余りで当選。
逆に、紆余曲折あって新党改革から立候補した山田太郎氏は29万票(全体の候補者の中でも13番めに多い得票!)も獲得したのに落選されました。
こうしてデータで選挙を見てみると、その奥深さも見えてきます。私も今後の参考にしていきたいと思います。
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