今年は日航機墜落事故から30年の節目の年です。
30年前の8月12日に起きた、日本の航空機事故史上最悪の事故でした。
乗員乗客524名のうち520名が亡くなり、世界でも単独機の事故としては最大の
犠牲者を出してしまった事故で、30年たっても記憶に残っている事故だと思います。
事故の起きた年は、私はまだ中学1年生でしたが鮮明に覚えています。
それから一度も現場を訪れる機会はありませんでしたが、9月12日に初めて御巣鷹山を訪れ、
慰霊の登山をすることができました。
登山口からおよそ45分かけて昇魂之碑が立っている墜落の現場まで登り、そこから別ルートで下山しますが、
その途中には犠牲になった方々の慰霊の碑が立っています。
案内してくださった管理人の方にお話を伺うと、どの方がどの場所でなくなったかは正確にわからないが、
座席表や遺留品などからだいたいこのエリア、と判断し、ご遺族の意向に従って碑がたてられているそうです。
まだ小さかったお子さんの碑や、ご家族揃っての碑など、本当に沈痛な気持ちになります。
遠くに見える山のV字の切れ込み部分に翼が当たり、そこから御巣鷹山に墜落。
今は墜落地に観音様が立てられ、このV字の方角を見つめています。
事故も、事件も、天災も、段々と風化していってしまいます。
それはしかたのないことであり、もしかしたら人が生きていくうえで必要なことかもしれません。
しかし、時に過去と向き合って会話し、そこから将来をどう導いていくかを考えていかなくてはいけません。
今回の慰霊登山はたくさんのことを感じ帰ってきました。
片道5時間のドライブで、正味2時間弱の登山でしたが、登れてよかったです。
改めて犠牲になられた皆様のご冥福をお祈りいたします。
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