げんまけんたろうの視点「一隅を照らす」

2016年01月号 vol.12

日本の防衛を考えるいい機会になりました

2016年01月29日 18:37 by gemmakentaro
2016年01月29日 18:37 by gemmakentaro

予備自衛官補として教育訓練を受けてきたことを11月号でもお伝えしましたが、このたび2回目の教育訓練を終了し、晴れて予備自衛官(2等陸曹)に任命されました。

 

しかし今日届いた辞令書に誤字が!明日連絡します。

 

米軍での研修を受けて

 

今回は1回目の訓練に比べて座学は圧倒的に少なく、実弾射撃と米軍基地での研修が主な内容でした。写真は米軍基地にて軍用犬の訓練を視察している時にものです。

この予備自衛官制度というのは、日本ではまだ10年位の比較的新しい制度で、米軍やその他外国の軍隊の予備役とは制度上似ていてもまだまだ大きな差があります。人数だけ見ても、日本の予備自衛官は4万人に対し、米軍は87万人、ロシアに至っては2000万人!という数の差があります。

 

米軍基地で研修した際にも、予備役の方が複数年契約で常駐し、幹部として任務にあたっていました。もちろん日本は海外に基地を持ちませんし、常駐でする仕事をする機会は限られますが、意識の差が大きいと感じます。特に私がこの度任用された「技術」という枠の予備自衛官は、自らの経験やバックグラウンドを活かせるポジションですから、たくさんの方に登録してもらえると全体的に底上げされるのではないかと思います。

 

以前も記しましたが、我が国では憲法9条があり、自衛隊の位置づけが曖昧なまま70年経ってしまいました。

自衛隊はそもそも何のための組織なのか、国を守る戦力を持つ必要はあるのか、日本国民はこの議論から目を背けてこれまでやって来ましたが、そろそろ決着をつけていかなくてはいけません。近年自衛官に応募してくる新入隊員も、志望動機は「災害派遣の自衛隊の姿に感動して」というものがほとんどだそうです。もちろん災害派遣で被災者の方のために必死に職務に当たる自衛隊員の方は素晴らしいですが、決して本来任務ではないことを、もう一度確認しておくべきです。

 

関心を持ってくださった皆様、ぜひ予備自衛官制度に応募してください。 

http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/15.html

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