げんまけんたろうの視点「一隅を照らす」

2016年01月号 vol.12

オリンピックを契機に一極集中を考えなおす

2016年01月29日 18:34 by gemmakentaro
2016年01月29日 18:34 by gemmakentaro

今年はオリンピックイヤーです。

リオオリンピックの次は東京オリンピックが控え、東京では外国人観光客の増加を見込み、ホテル建設が進められています。そう、オリンピックはまさしくインバウンドの観光客を増やし、その地域が活性化する大きなチャンスになるのです。

 

これまでも日本は東京という巨大エンジンに牽引されてきました。オリンピックも2度目で、日本ではもちろん唯一の招致都市です。これからオリンピックに向けて、この巨大エンジンはさらにその出力を大きくし、豊かさを増していくと思われます。

 

これは東京にとってはもちろん喜ばしいことです。

しかし日本全体にとっては、このまま東京だけが豊かになっていくことが果たして望ましいことなのでしょうか。

 

オリンピック前の現在でさえ、東京には全国のGDPの2割が集中しています。株式売上高の9割、本社機能や本店の5割、銀行貸し出し残高の4割、商業販売高の3割、大学生の4割が東京に集中しています。

人口も1割以上が東京に集中していますが、これをもう少し広域圏でみてみると20年後には東京圏に5割が集中すると予測されています。

 

これで本当に20年後30年後に日本がやっていけるのか、というのが私の大きな問題意識の一つです。

これを解決していくためには、道州制を導入し、エンジンを日本全国に増やしていくしかありません。

東京ほどの巨大エンジンではなくても、たくさんのエンジンで日本を牽引することがこれからの日本の豊かさを作り上げていくことになります。

そういう日本の新しいカタチを描いていきたいと思っています。

 

 


関連記事

肝心な議論がされなかった a.k.a.「テロ等準備罪/共謀罪」

2017年05月号 vol.25

森友学園問題に続き加計学園問題。政府は誰を守っているのか。

2017年05月号 vol.25

日本に住む日本人は幸せか

2017年03月号 vol.24

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2017年06月号 vol.26

カバータイトルの「私がやります!」は私の新たなキャッチコピーです。 実は、政治…

2017年05月号 vol.25

強行採決で衆議院を通過した「組織犯罪処罰法改正案」。 加計学園問題に新たな進展…

2017年03月号 vol.24

全国ほぼどこの地域でもビールの売上は7月8月が多いのに、浜松だけは4月が最も売…