オリンピック開催後まもない8月8日に、天皇陛下が異例のビデオメッセージでお気持ちを表明されました。
少し前から報道にあったように生前のご譲位を可能にすることについてご意向を表明されるというものでした。
80歳をお超えになるお歳にもかかわらず、一言一言に言霊の入ったお言葉で、現行憲法に照らし国政に権能はないとしながらも殆どの国民が大御心に従うべきだと感じたお言葉でした。
天皇陛下のご公務は、本当に多忙を極めています。
もちろん休日なんてほとんどなく、法律公布のための署名などの国事行為が約1000件(2015年)。しかもすべての法律に目を通されご署名されるそうです。均しても毎日3本以上の法律に目を通されていることになります。
加えて公的行為と言って、様々な行事などにご臨席されたり地方をご訪問されたりすることが約100回(2015年)。3日に1回です。15県29市11町に及んだとのことです。
しかも!
ご公務はこの国事行為と公的行為に限られていて、もともとのご皇室の大きな御役目である宮中祭祀などがありますが、これらはご公務としてカウントされないのです。
これだけを考えても、陛下のお歳を考えればこれ以上の激務をお願いするのは国民としてどうか、と思います。
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天皇陛下のお言葉が報道され、多くの国民がこのことに気付きました。
寿命が伸びこれから高齢化社会を迎えていく中でのご皇室のあり方は、やはり高齢化社会の現代を生きる我々が考えていかなくてはなりません。恒久的にこうした制度を考えなおしていくために皇室典範の改正が必要になりますが、ご皇室のあり方は国のあり方にも関わる大切な問題です。政治家が党派を超えてしっかりと結果を出していかなくてはならない問題です。
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