このウェブマガジンでも以前取り上げた森本学園問題。
財務省は重要な書類はすべて廃棄したと強弁し、結局真実は何も明らかにならないまま、ウヤムヤになりそうな雰囲気です。そんな中、今度は首相の腹心の友が理事長を努める加計学園の問題が国会で取り上げられるようになりました(「ばくしんのとも」と読んだことも話題になりました)。
問題の中身は皆さんも報道でご存知だと思いますのでここで述べることはしませんが、いくらなんでも政権に近い人ばかりが優遇されている感が否めません。しかも、つい先日まで文科省の事務次官というトップを務めていた人が、官房長官が怪文書だと切り捨てた文書は本物だと証言しているのですから、しっかり話を聞いて、早く明らかにしてもらいたいと思います。
(写真:ニュースサイトハンター)
大した問題ではない、他にもっと大事なことがある、といえばもっともなことなのですが、しかし、何故か後付で条件が加わって友人の学園しか実質応募できない状況になったのか説明せずにウヤムヤになってしまっても問題ない、とはどうしても思えないのです。
この問題はそんなに複雑ではなく、なぜ加計学園に決まったのかを明らかにしてくれればすぐに済む話なのに、証人喚問も拒否して再調査もしないというのでは、明らかにしたくないんだろうと感じざるを得ません。
大前提として、私はこの森友学園問題や加計学園問題を、日本の最重要事項とは考えていません。
もっと大事な課題はたくさんあって、私も議席を得たらそんなことより例えば拉致問題の解決、少子化対策、道州制など、より今後の日本にとって大切な課題に力を入れていくつもりです。
しかし、最近はあまりにひどい。ウヤムヤにしていいかどうかは別問題です。
神風が吹いたんじゃないかと思えるほど優遇していた人を今度は一転変人扱いをしてトカゲの尻尾切りをする、民間人だから参考人招致をしないと言っていたのに総理を侮辱したからと言って証人喚問する、偽証罪が問われる場で総理夫人の関与を証言したのに一方の夫人はFacebookに書いただけ、資料を出せといえば捨てたといい、資料が出てくれば怪文書だという、その文書を事実だと証言する人がいれば個人の人格攻撃をする、そこまでして守っているものは何なのか。
権力があるから何をしてもいいんだ、何をやっても支持率は下がらないからごまかしてしまえばいい、では、やがて必ずほころびが出ます。
かつてイギリスのアクトン卿が言った「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する。」という言葉が思い出されます。
国民の中にも、ちょっとおかしいよね、という空気が少しずつ出てきているように思います。
安倍政権批判を控えてきたマスコミも少しずつ報道するようになってきました。
政党にかかわらず、自己の立場にこだわらず、おかしいことはおかしい、正しいことは正しいといえる社会にしていきたいです。
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