3月27日、私が所属していた維新の党が解党し、民主党とともに新党「民進党」が結党されました。私も新党結党大会に参加してきました。
翌日の報道では、「新党に期待広がらず」「民進党に期待する26.6%」などの記事が並び、十分期待を集められていないという報道がされました。地元の皆様とお話していても、「民主党に戻るの?」とか「どうせ選挙のための野合でしょ」といった声を多くいただきます。確かに報道ベースで外側から見えるところでは、維新が解党して民主に吸収されたように映るかもしれません。しかし、松野代表や江田前代表が、維新の党内のどういう意見を聞きどのように民主党側と交渉してきたかを見聞きしてきた私からみたら、これは完全に新しい新党だとすんなり腹に落ちます。
せっかく新しい党になったのになぜ、期待が集まらないという声が大きいのかといえば、変わったのだという中身が見えないからだと思います。
「自由」「共生」「未来への責任」からはじまる綱領をはじめ、基本政策も新しくなりました。維新の党も民主党も、これらについて自分たちの意見がほぼ通ったと主張していますが、これはつまりどちらの主張も盛り込まれたということにほかなりません。つまり、新しいものになったのです。
しかし当然、こうした紙に書いたものがいくら新しく、美しく並べられていたとしても国民から変わったとは思われません。何がどう変わるのか、しっかりこれからそれぞれの議員が示していくことでしか、国民の皆さんの期待は集められないと思います。
いみじくも結党大会に来賓でいらっしゃった茂木健一郎さんがおっしゃいました。「アルファ碁はなぜあんなに強くなったか。それは失敗した譜面を何度も見直し反省したからだ」という教訓を、私たちは肝に銘じておかなくてはなりません。
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