参議院選挙は県単位の選挙区(一部県をまたぐ選挙区もあります)と、全国誰でもが投票できる比例区という二つの選挙単位があります。衆議院選挙でも「小選挙区」と「比例」の2枚投票用紙があるのと同じ感覚です。
衆議院議員選挙では「小選挙区」にはその小選挙区で立候補している候補者を一人選んで投票し、「比例」には政党名を投票しますが、参議院選挙の場合は少し違います。
「選挙区」の方は同様に候補者名を書きますが、「比例」の方には政党名でもいいし比例区に立候補している候補者名を記入することもできるのです。
「比例」という言葉通り、衆議院の場合は各政党に入った票数に「比例」して議席が分配され、予め政党が決めた比例名簿の順位にそって当選者が決まっていきます。最近ではほとんどの政党で全員同順位にして小選挙区で惜しかった順に決まっていきます。
参議院選挙では、「比例」の投票用紙に個人名でたくさん投票してもらった人順に、党内での順位が決まります。なので、「比例」に立候補している人は自分の政党名をいくら書いてもらっても意味がなく、いかに自分の名前を書いてもらうかが大切なのです。
しかし比例区にはたくさんの人が立候補し、全国どこからでも投票してもらえるため、知名度が重要になるわけです。各政党がタレントや著名人を擁立したがるのはこのためです。そしていわゆるタレント議員はこの参議院比例選出の方が多くなるわけです。
例えば今回の参議院選挙では、48の定数に対して164人が立候補。164人の名前の中から自分に投票してもらわなくてはいけないわけですから大変です。
比例区立候補者(朝日新聞):http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2016/koho/C01.html
私は比例区では公私共にお世話になっている民進党の小野次郎候補を応援しています。
元警察官僚で拉致問題の解決にも尽力されてきた、黄色のメガネがトレードマークのこの方です。
小野候補はじめ民進党の議席をどれだけ確保できるかはもちろんですが、その他にも今回の参議院選挙では小政党の行方も注目されます。社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、日本のこころを大切にする党、新党改革など、軒並み議席確保が困難と見られていますが果たしてどうなるか。
すべては7月10日の投開票日に明らかになりますが、まずは皆さん、確実に選挙に行ってください!
今回から18歳から選挙権が与えられますが、大方の予想では投票率は前回選挙を下回りそうとのことです。3年に一度しかない参議院選挙です。今回を逃せば参議院をいくら変えたくてもまた3年待たなくてはいけません。投票に行くことがまず、大切です。
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