さんざん泥仕合を繰り広げてきた維新の党がようやく円満に分党することになりました。大変ご心配とご迷惑をお掛けしてまいりまして、所属支部長として大変申し訳なく思います。特に、今回の代表選挙に向けて党員になって頂いたたくさんの皆様には心から申し訳ない気持ちでいっぱいです。
さて、お見苦しい泥仕合が繰り広げられている中、色々な方から「みんなの党と同様にもうすんなり解党して政党交付金をこっこに返納した方がいい。」というご指摘をいただいてきましたが、そのみんなの党が解党する時、およそみんなの党らしからぬことをしていたことが判明し、また一段と残念な気持ちになっています。
みんなの党、解党直前に交付金4億円余を支部に : 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151220-OYT1T50114.html?from=tw実は全額国庫に返納したのではなく、国会議員一人ひとりにお金を配り、余った分だけ返納していたと(国会議員個人へと言っても、個人に寄付はできませんから政党支部へ、のはずですが、政党支部ニアリーイコール政治家個人であることは周知の事実で、それ故の議論もすでに出尽くしています)。
あわせて4億6800万円を29支部ということですから、ざっと均せば1支部あたり1600万円以上。
個人的にも交流があり、ネット戦略などでいろいろアドバイスしていただいている音喜多駿東京都議会議員によれば、なんと地方議員までもらっていたんだとか。
「元みんなの党の地方議員だけど、解党間際にお金をもらっていたので説明します」(音喜多駿東京都議)
音喜多さんはいつもオープンで率直な対応をする方で、今回も早速自身の後援会に解党間際に25万円が振り込まれたことを明らかにしています。
この態度はさすが!と尊敬していますが、他のみんなの党関係者からは一切コメントも見当たりません。
これはどう見ても国庫返納する前に使ってしまえ、と分配したように見えますし、「みんなの党は身を切る改革を行うお金に対して清廉潔白、潔く解党してお金は国庫に返納しよう!」というさわやかなイメージが作られたものであったことが露呈してしまいました。
私たち維新の党は、国会議員がいくらもらったのか知りませんが、少なくとも地方議員や選挙区支部長である我々に資金が分配されるということはありませんでした。分党に際しても説明もしたい、名刺も変えたい、いろいろ諸経費はもちろんかかりますが、これまでどおり支部に支給される交付金以外は一切上乗せのお金はありませんでした。当たり前ですが、維新の党とみんなの党を比較するつもりもありませんし、どちらも情けないことをしたと思っています。しかし表向きは「みんなの党は国庫返納した、維新もそれに倣え!」とよく元みんなの党関係者は言えたもんだと思ってしまいました。
なんだか残念なニュースでした。
維新やみんなは、しがらみやお金にクリーンというイメージが、国民の皆様から支持して頂いた基礎にありましたが、こうした期待を担えなくなってしまうことは厳に慎まなくてはいけませんね。
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